ヴァン クリーフ&アーペルは、創造力あふれるルネ・ピュイサンとルネ・シム・ラカズによって、独自のスタイルを確立します。ひと目でメゾンのものとわかるカデナ® ウォッチ、ミノディエール、パス パルトゥー、ミステリーセットなどがこの時代に誕生しました。

1933

ミノディエールの制作

この完璧に美しい小さなケースには、女性が外出時に必要となるさまざまな小物を収めるコンパートメントが備わっていました。

1933

ミステリーセット技法の特許登録

宝飾世界の偉業と呼ばれる「ミステリーセット」。石を留める金属類を表からまったく見せずに、貴石をセットする技法です。

1934

ルド ブレスレットの制作

この年、レンガ状のメッシュベルトに、バックルを模したクラスプを配した「ルド ブレスレット」を初めて制作しました。さらに六角形のメッシュによる「ルド」が、翌年に誕生します。

1935

カデナ® ウォッチの制作

南京錠(カデナ®)のような曲線のクラスプと、二重のスネークチェーン ブレスレットが斬新なリストウォッチが、この年に誕生しました。わずかに傾いた文字盤は、身に着ける人だけが時刻をさりげなく確かめられるようにするためのものです。

1936

エドワード8世からのスペシャルオーダーを受注

エドワード8世はヴァン クリーフ&アーペルに特別なジュエリーを3点注文しました。クラヴァット ネックレス、ルビーとダイヤモンドのネックレス、ミステリーセット ルビーが輝くウー クリップです。

1937

ピヴォワンヌ ダブルクリップの制作

エジプトのファウジア王女が身に着けていた「ピヴォワンヌ クリップ」。ひとつは花が開き、もうひとつは花が咲きかけている2輪を描いた、ふたつのクリップから成る作品です。咲きかけの花は、現在ヴァン クリーフ&アーペル コレクションに所蔵されています。

1938

パス パルトゥーの制作

形を変える作品の伝統を受け継ぎ、1938年に特許を取得したパス パルトゥーは、スネークチェーンに取り外し可能なフラワークリップがあしらわれています。ロングネックレス、ネックレス、チョーカー、ブレスレット、ベルトとして身につけることができます。

 

1939

エジプトのファウジア王女の結婚式のために特別なジュエリーアンサンブルを制作

未来のイラン国王レザ・パーレヴィとエジプトのファウジア王女の結婚にあたり、メゾンは新婦とその母、ナズリ王妃が身に着けるためのジュエリーを創作しました。