ダンサー クリップ、1941年。プラチナ、イエローゴールド、エメラルド、ルビー、ダイヤモンド。ヴァン クリーフ&アーペル コレクション。

「ヴァン クリーフ&アーペルが生んだバレリーナ」展をシンガポールで開催

2025年12月5日から2026年3月10日
ラッフルズ アーケード, シンガポール

レ ジャルダン スクレ by ヴァン クリーフ&アーペル

 

 

ヴァン クリーフ&アーペルは創業以来、ダンスの世界から無限の創造力を汲み取ってきました。メゾンのジュエリーに現れる優美な女性のモチーフには、ダンスの芸術性がもたらす洗練と詩情が息づいています。2025年12月5日から2026年3月10日まで、メゾンのパトリモニー コレクションからダンスに着想を得た作品を厳選して紹介する展覧会が、ラッフルズ ホテル シンガポールにある「レ ジャルダン スクレ by ヴァン クリーフ&アーペル」にて開催されます。

 

メゾンとバレエとの長きにわたる結びつきの発端は、1920年代に遡ります。当時バレエに情熱を注いでいたルイ・アーペルは、甥のクロードを連れてしばしばパリのオペラ座に通っていました。このふたりが中心となり、1940年代初頭に初めてダンサー クリップを発表。瞬く間にヴァン クリーフ&アーペルを象徴する作品のひとつとなります。

ダンサー クリップ、1943年。イエローゴールド、コーラル。ヴァン クリーフ&アーペル コレクション。

ダンサー クリップ、1943年

イエローゴールド、コーラル

ヴァン クリーフ&アーペル コレクション

ダンサー クリップ、1943年。プラチナ、イエローゴールド、エメラルド、ルビー、ダイヤモンド。ヴァン クリーフ&アーペル コレクション。

ダンサー クリップ、1943年

プラチナ、イエローゴールド、エメラルド、ルビー、ダイヤモンド

ヴァン クリーフ&アーペル コレクション

ダンサー クリップ、1944年。イエローゴールド、ルビー、サファイア、ダイヤモンド。ヴァン クリーフ&アーペル コレクション。

ダンサー クリップ、1944年

イエローゴールド、ルビー、サファイア、ダイヤモンド

ヴァン クリーフ&アーペル コレクション

ダンサー クリップ、1948年。イエローゴールド、プラチナ、ルビー、サファイア、ダイヤモンド。ヴァン クリーフ&アーペル コレクション。

ダンサー クリップ、1948年

イエローゴールド、プラチナ、ルビー、サファイア、ダイヤモンド

ヴァン クリーフ&アーペル コレクション

ダンサー クリップ、1952年。イエローゴールド、プラチナ、ルビー、ターコイズ、ダイヤモンド。ヴァン クリーフ&アーペル コレクション。

ダンサー クリップ、1952年

イエローゴールド、プラチナ、ルビー、ターコイズ、ダイヤモンド

ヴァン クリーフ&アーペル コレクション

パイエット ダンサー クリップ、1953年。イエローゴールド、ルビー、ダイヤモンド。ヴァン クリーフ&アーペル コレクション。

パイエット ダンサー クリップ、1953年

イエローゴールド、ルビー、ダイヤモンド

ヴァン クリーフ&アーペル コレクション

1940年代のダンサー クリップの中には、顔とチュチュのどちらにもローズカットダイヤモンドを用いて、エメラルドやルビーで輝きを引き立てた作品があります。また、当時を象徴する豪華な金細工の装飾が施されたものもあります。イエローゴールドに多彩な貴石やオーナメンタルストーンをあしらったダンサーのチュチュは、躍動感が際立つようにデザインされました。 

1936年、メゾンが初めてネックレスとクリップに採用したスパンコール モチーフでチュチュを構成したのが、スパンコール ダンサー クリップです。1930年代に流行したスパンコールを象ったイエローゴールドのラウンドモチーフ、その中央にクローズドセッティングされた貴石が輝きを添えています。

 

一方、流れ落ちるように繊細なレースを表現した1943年のダンサー クリップは、クチュールにオマージュを捧げたもの。このように創業以来、メゾンはこの世界への深い愛情を育んできました。繊細な動きや装飾への細心の配慮は、アーカイブの作品や1945年のボウ クリップが証明しています。

レース クリップのデザイン画、1940年頃。ヴァン クリーフ&アーペル アーカイブス。

レース クリップのデザイン画、1940年頃

ヴァン クリーフ&アーペル アーカイブス

 

ボウ クリップ、1945年。イエローゴールド、ローズゴールド、プラチナ、ルビー、ダイヤモンド。ヴァン クリーフ&アーペル コレクション。

ボウ クリップ、1945年

イエローゴールド、ローズゴールド、プラチナ、ルビー、ダイヤモンド 

ヴァン クリーフ&アーペル コレクション。

1940年代から50年代にかけてヴァン クリーフ&アーペルが手がけたジュエリーには、ダンスの精神を表現したものやチュチュを複雑な金細工で象ったものがあります。1943年のレース クリップは、ゴールドの可鍛性を活かしたオープンワーク構造により、金属がしなやかな布へと姿を変えています。フレンチレースのサヴォアフェールに敬意を表し、こうした職人技のスタイルは1930年代から磨きがかけられてきました。

1940年代のウィール クリップから着想を得たカメリア クリップは、くるくると回るバレリーナのチュチュをイメージしています。ダイヤモンドの花は、ゴールドの糸で作られたなめらかなパネルに囲まれ、流れるようにアシンメトリーなパターンを描き、外側へと光を放ちます。徐々にボリューム感を増すことで、その動きはさらに強調されています。

1940年代、多くのパウダーケースに、ダンサーが魅惑的な舞台に立つさまざまなバレエの場面を描いたエングレービングが施されました。その長方形の形状が、舞台を表現する理想的なフレームとなったのです。1946年の「白鳥の湖」パウダーケースでは、ピョートル・チャイコフスキーが1875年に作曲した史上最も有名なバレエのひとつとされるこのバレエを描いたもの。脚のポジションに調和した、優美な腕の動きが繊細に刻まれています。

レース クリップ、1943年。イエローゴールド、プラチナ、ホワイトゴールド、ルビー、ダイヤモンド。ヴァン クリーフ&アーペル コレクション。

レース クリップ、1943年

イエローゴールド、プラチナ、ホワイトゴールド、ルビー、ダイヤモンド

ヴァン クリーフ&アーペル コレクション

スワンレイク パウダーケース、1946年。イエローゴールド、ルビー、サファイア、ダイヤモンド。ヴァン クリーフ&アーペル コレクション。

スワンレイク パウダーケース、1946年

イエローゴールド、ルビー、サファイア、ダイヤモンド

ヴァン クリーフ&アーペル コレクション

パイエット ネックレス、1947年。イエローゴールド、プラチナ、ダイヤモンド。ヴァン クリーフ&アーペル コレクション。

パイエット ネックレス、1947年

イエローゴールド、プラチナ、ダイヤモンド

ヴァン クリーフ&アーペル コレクション

カメリア クリップ、1953年。イエローゴールド、プラチナ、ローズゴールド、ホワイトゴールド、ダイヤモンド。ヴァン クリーフ&アーペル コレクション。

カメリア クリップ、1953年

イエローゴールド、プラチナ、ローズゴールド、ホワイトゴールド、ダイヤモンド

ヴァン クリーフ&アーペル コレクション

振付家ジョージ・バランシンが生み出したバレエ「ジュエルズ」の一幕、ダイヤモンドの章で舞ったスザンヌ・ファレルから着想を得たダンサー クリップ。1960年代後半に行われたこのバレエのリハーサルにおいて、メゾンが綿密にポーズの研究を行ったことを証明するように、繊細に伸ばされた腕や脚が巧みに表現されています。

 

バレリーナの身体能力は、そのボディにはっきりと表れた緊張感によって強調され、シューズの曲線を通して描かれます。ダイヤモンドが散りばめられたチュチュは流れるように軽やかに動き、生地の質感を想像させる彫刻的なラインがそれを際立たせています。

ダンサー クリップのデザイン画、1967年頃。ヴァン クリーフ&アーペル アーカイブス。
ダンサー クリップ、1967年。イエローゴールド、ホワイトゴールド、プラチナ、ダイヤモンド。ヴァン クリーフ&アーペル コレクション。

この展覧会では、ヴァン クリーフ&アーペルが愛するダンスの世界から着想を得た貴重な作品の数々をご覧いただけます。メゾンはダンスと振付芸術を世界的に支援・奨励する取り組みとして、2020年にダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペルを創設し、今後もこの絆を育んでいきます。

会場

ラッフルズ アーケード

328 North Bridge Road

#01-02

Singapore 188719


レ ジャルダン スクレ by ヴァン クリーフ&アーペル

営業時間

2025年12月5日~2026年3月10日

月曜日~日曜日

午前12時~午後8時

(最終入場 午後7時)

入場料

入場無料、要予約